AIと聞くと皆さんは何を想像されますか。昨今、家電や身に着けるものにも、AIが搭載されています。
私たちの生活の身近な存在となったAIですが、私にとっては漠然としたイメージしかできなかったため、栃木県内での動向等も探ってみました。
まず、AIとは、Artificial Intelligenceの略で、日本語では、人工知能です。一般的には、「人が行う推論や判断など、知的な機能を人工的に実現する技術」または、それらを作るための必要と思われる技術のことを包括的に「AI」と呼んでいます。 現状は、特化型等の弱いAIである「ANI」(Artificial Narrow Intelligence)が主流となっており。文字認識や画像認識等がそれにあたります。
栃木県では、新とちぎ産業成長戦略の中で、「2025年度までにAI又はIoTを導入する事業所の割合を30%に引き上げる」と言う目標を掲げています。 2019年度の同割合が2.9%である事を鑑みると、実にチャレンジングです。 その為、栃木県は2021年5月宇都宮市ゆいの杜に「とちぎビジネスAIセンター」(以降 AIセンター)を設立し、県内企業のAI等の導入促進を支援しています。
今回、とちぎビジネスAIセンターのサブマネージャーを務める戸室真敬様よりお話を伺ってきました。 AIセンターでは、各企業からの相談や研修だけでなく、AIを活用したシステムの展示・体験も行っています。展示物については事前に書籍や、インターネット上の情報から知識を得られる内容だけではなく、体験できる展示も数多く展示されており、例えば手書き文字をAIで読み取って電子化するサービスを実際に体験すると、手書き文字の認識率の高さに驚愕しました。正確に読み取るAIに対し、とても親近感を覚えました。 ※普段、書類にサインしても、読めないとあしらわれることが多かったのですが、AIの解析結果には感動しました。 栃木県でも、将来的な労働人口は減少傾向にあります。新しいこと、難解なことを理解するために努力することはとても大切なことですが、行政がそれらを支援する仕組みを用意し、誰もがそのサービスを利用できる環境作りを日々継続している事に頭が下がる思いです。 戸室様は、「AIとはDXを推し進めていくうえでの手段の一つであり、課題解決のツールとして捉えてください。AIセンターでは、AIの活用が、持続可能な企業活動の助けになるようスタッフ一同、尽力してまいります」とおっしゃっていました。 関心のある方は、是非一度相談に行かれてはいかがでしょうか。
手書き文字の認識は、システムにとってはほんの一部ですが、正確な入力情報を得られることで、システムの全体の完成度を飛躍的に向上させることができます。AIと聞くと、明確なイメージが持てませんでしたが、既存システム等ともシームレスに融合させ、システム自体のバージョンアップのみならず、新たな課題の解決を行うことができる頼れるツールであると実感しました。 また、AIセンターには手書き文字認識以外にも画像認識や音声認識、データ分析といった様々なAIソリューションが展示されておりますので、AIのイメージをつかむのにもAIセンターは活用できると感じました。
【ご参考】
新とちぎ産業成長戦略
https://www.pref.tochigi.lg.jp/f01/sangyousenryaku2021.html
<Special thanks>
とちぎビジネスAIセンター サブマネージャー 戸室真敬様
https://tochigi-business-aicenter.jp/
【執筆担当】
株式会社セレクティ IT事業部 部長 赤羽敦史
https://selecty-hd.co.jp/