SaaS「すくすくオンライン」で黒磯幼稚園がDXを実践
当会員である(株)テクノ産業の会長が理事長を務める、認定こども園黒磯幼稚園は、同社が開発した「キッズセイバー」(幼稚園、保育園向け園児管理、ICカードによる出入口解錠、及びCTIによる発信者確認システム)の元々ユーザーでしたが、保育現場の更なる業務改善を目指してクラウドサービスを活用したDX研究に着手し、独自の手法で採用したウェブアプリ「すくすくオンライン」の実用段階を迎えました。
黒磯幼稚園が掲げた業務改善目標は、
●保護者のスマホ等による欠席届、預かり保育依頼を24時間受付可能にする。
● 出欠データを逐時集計し、厨房内に必要給食数を表示して食品ロスを削減する。
●園児の出欠、職員の勤怠予定を把握して園児の受け入れ体制をより充実させる。
●搭乗者(園児)確認を容易にしてバスの運行をより安全、かつ効率的にする。
● 災害、緊急事態にあっても職員・保護者との連絡手段、重要データを確保する。
であり、「すくすくオンライン」の採用によって当初の目標を達成しつつあります。
<すくすくオンラインとは?>
従来、認定こども園、幼稚園、保育園の保護者が園に提出する欠席届、追加保育の依頼は、開園時間内(園職員が出勤している時間帯)でなければ届出を提出できないか、提出できても受理されたかどうかを確かめることができませんでしたが、黒磯幼稚園が採用したウェブアプリ「すくすくオンライン」では、職員が出勤している、いないにかかわらず、保護者はスマホ上の園児別カレンダーから24時間何時でも欠席届、追加保育の依頼を園に提出し、受理を確認することができます。また、同ウェブアプリの採用により提出された欠席届、追加保育依頼のデータを集計して給食厨房内のディスプレイーに、クラス、幼児食、成人食、発達段階別離乳食、アレルギー食ごとの食数が自動的に表示されますので給食、及びおやつの食品ロスが少なくなります。勿論、ウェブアプリの特性を活かして走行中の送迎バスの中からでも当日の特定園児について欠席届が提出されているかをスマホで確かめることができます。その他、効率的な園運営に欠かせない機能の追加・改善を永続的に行うことを前提にしていること、また万一クラウドサービスを提供しているアプリケーションプロバイダーに不都合な事態が発生しても利用者である園側には過大な不利益が生じないような合意、調達方法を提示していること等がその特徴として挙げられます。
<すくすくオンライン利用者の声>
【黒磯幼稚園の保護者アンケートから】
●スマホで園内スケジュールも同時に見ることができるので使いやすい。
● 急な体調不良時なども、時間を問わずに入力できて便利だと思う。
●手が空いた時にまとめて入力できるので便利だと思う。
●夜中や早朝でも連絡できるのでとても便利だと思います。
●全体的には便利なシステムでとても助かります。
【黒磯幼稚園の職員から】
●保護者にスマホの入力方法を伝えるためにYouTube動画を作りました。
●バスに乗る前の欠席確認が楽になりました。
● 給食配膳中の「足らない、余ってない?」がなくなりました。
【黒磯幼稚園の園長から】
● 自宅から、24時間何時でも一斉メールを配信できるので安心です。
●どの職員にどの権限を与えるべきかを何度も再検討して決めました。
●出欠情報を職員間で共有することが園運営、安心、安全の基本です。
●セキュリティが心配でしたが、独自のクラウド対策に納得してます。
<すくすくオンライン採用の背景>
保育現場(保育士、栄養士、事務職員の業務)の要望、課題、やり方を丁寧に聞き取って、それらをウェブアプリの開発仕様としてSE・プログラマーに渡し、ウェブアプリが無事完成したとしても、やがてシステム全体に対する保育現場の認識が変わり、仕事の流れややり方を見直す時期がやってきます。元来、新しい道具(IT)で仕事のやり方を根本から見直す(DX)ためにやっているのですから「予め暫定的なアプリを保育現場に投入して本当に効果があったかどうか検証し、ダメならアプリも作り直す」これを何度でも繰り返すのは当然なことなのですが、これを続けるためには想像を絶するコストがかかってしまいます。一般にこれを「アジャイルソフトウェア開発」と呼んでいるようですが、並みの開発をしていたのではプログラミングのテスト時間も含め時間、コストがかかりすぎて利用者もこのコスト負担に耐えきれないのが実情です。黒磯幼稚園が採用したウェブアプリ「すくすくオンライン」の開発では、DBCanvas(ウェブアプリ用SCG:Source Code Generator)というソースコード自動生成ツールが使われていて、プログラミング、テストに必要な時間とコストが大幅に削減されています。これによって、保育現場に突然新しい要望、業務ルールの変更等があったとしてもプログラミングコストの心配をすることなしに保育現場の自由な発想を取り入れ、ウェブアプリの改良、改善を恒久的に続けることができます。
<すくすくオンライン開発情報の開示>
ウェブアプリ「すくすくオンライン」の持続可能で安定した運用を目指し、効率的な園運営に欠かせない新しい機能の追加・改善を継続しつつ、クラウドサービスの利用者側に過大な不利益を発生させない社会的な取り組みを樹立するために、ウェブアプリ「すくすくオンライン」の開発情報を所定の合意に基づいて開示、提供、使用許諾いたしております。 「すくすくオンライン」の利用者になりうる学校法人、社会福祉法人、地方公共団体等、及び同開発情報を教材として利用する講師、教員、学生、IT関連の独立開業を目指す個人については「すくすくオンライン」の開発情報(データベーススキーム、プログラムソースコード、関連ライブラリーを含む)を無償で開示、提供することができます。例えば、工業系高等学校のIT教材として「すくすくオンライン」の開発情報を無償で入手して、自前で同校の給食数を集計するシステムを構築し、学校給食の食品ロスを少なくする取り組みなどもSDGsの観点から興味深いと思われます。(アプリケーションサービスプロバイダー:APS等クラウドサービスを生業とする企業への開発情報提供については有償となります。)
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